
糸リフトは、特殊な医療用の糸を皮下組織に挿入することで、メスを入れることなくたるみの引き上げが期待できる治療です。すぐに実感できる引き上げ効果はもちろんのこと、糸が挿入される刺激によって、コラーゲン増生効果があるため、皮膚の内側から感じられるハリにも期待できます。
“たるみ治療”だけでなく、“老け予防”として20代から受ける方も増えている、人気上昇中の施術です。
糸リフトの糸は、
01素材×02コグ(トゲのような突起)の形状・位置・数によって様々な種類があります。
その種類により、効果の持続期間や硬さ(引き上げ力)などが変わってきます。
ここでは、糸の種類について、詳しく解説します。
糸の素材には時間の経過で「体内で溶けるもの」と「溶けずに体内に残るもの」の大きく2種類があります。
ポリジオキサノン
普通
1年程度
外科手術でも使用されることの多い糸。持続期間が短いが費用も比較的リーズナブル。
ポリカプロラクトン
強力
2~3年程度
リフトアップ効果が高い。材質も柔らかく表情になじみやすい。
ポリ乳酸
強力(ひきつれの恐れあり)
1年半~2年程度
PDOよりも長く効果が持続。硬い素材のため、しっかりとたるみを引き上げる一方で、違和感につながることも。
ポリプロピレン
強力
2~4年
長期間リフトアップ効果を感じられる。糸の伸縮性が低いため、ひきつれや違和感を感じやすい。
溶けない糸はリフトアップの持続力が高いのは事実ですが、永久的なものではありません。追加挿入する度に体内に糸が増え、一生涯異物が残り続けることとなります。感染症のリスクも高まるため、現在は溶ける糸が主流となっています。
POINT
糸のリフトは、コグと呼ばれるトゲのような突起がついた糸を挿入する場合と、コグがついていない糸を挿入する場合があります。
釣り針の“かかり”のような形状で、皮下組織をしっかりと引っ掛かけてたるみを引き上げるのが特徴です。コグは糸を中心に2方向についています。
コーンと言われる円錐形の突起物が糸についています。バーブタイプと比較して、皮下組織に接する面積が広く、組織をしっかり上に持ち上げることができます。
コグの周りを網目状の3Dメッシュが覆う形状をしています。コグが皮下組織をしっかりとつかみ、周辺組織がメッシュ内に入り込むことで、長期間のリフトアップに期待できます。
素材とコグが組み合わさって、
どんな糸があるのか見ていきましょう
素材やコグの有無・造りなどによって、糸リフトは多くの種類が存在します。ここでは代表的な糸リフトについて特徴を紹介します。
糸の素材と、コグの形状によって様々な種類が存在する糸リフト。その種類によって、効果の持続期間や硬さ(引き上げ力)が変わります。そのため、担当医師とイメージ共有をしっかり行ったうえで、知識とスキルのある医師に依頼することが、理想的なたるみ改善のために重要です。
※参照元:共立美容外科(https://www.kyoritsu-biyo.com/shinryou/wrinkle/kiranai.php)
※参照元:KEIAIKAI(https://www.mc-keiaikai.com/menu/treatment/thread)
※参照元:株式会社セルバンク(https://cellbank.co.jp/general/regenerative_skin_treatment/beauty_knowledge/face_lift_difference/)
※参照元:アイシークリニック(https://ic-clinic.com/column/)
POINT
POINT
糸リフトの種類を理解したところで、失敗しない糸リフトのクリニックの選び方を紹介します。糸リフトは医師の技量によって、仕上がりが大きく左右されます。そのため、クリニック選びは医師の資格に注目するようにしましょう。
切らないとはいえ、糸リフトは見えないところにハリを通す施術。誤って血管を傷つけると、痛みや腫れ・ダウンタイムの長期化にもつながってしまいます。だからこそ、日ごろから切開施術までおこなっていて、解剖学にも精通した外科医を選ぶことが重要です。特に外科において権威ある資格は次の通りです。
引用元:日本形成外科学会公式HP https://jsprs.or.jp/
引用元:日本形成外科学会公式HP https://jsprs.or.jp/
1958年に設立された歴史ある学会。信頼される形成外科医の養成と、新しい医療技術の開発・臨床応用に貢献しています。
専門医は、学会で定められた研修を4年以上行い、資格試験に合格した方のみに与えられる資格。さらにその上位資格である指導医は、形成外科医を目指す医師の指導をする立場にある資格となっています。
引用元:日本美容外科学会(JSAPS)公式HP https://www.jsaps.com/
引用元:日本美容外科学会(JSAPS)公式HP https://www.jsaps.com/
1977年に日本形成外科学会の正会員によって構成された学会です。学術集会を通じて、日々研鑽を積み、高いレベルの治療提供を目指しています。
専門医になるためには、日本形成外科学会専門医であり、所定の経験症例を有し、学会による試験に合格することが求められます。なお、この学会には指導医資格はありません。
引用元:日本美容外科学会(JSAS)公式HP http://www.jsas.or.jp/
引用元:日本美容外科学会(JSAS)公式HP http://www.jsas.or.jp/
美容外科の研究と科学的知識・技術の普及・発達を目的として、1966年に設立された学会です。
専門医は5年以上美容外科医としてクリニックへ勤務し、美容外科手術経験の症例を満たし、学会による資格試験に合格することで取得できる資格です。指導医は、個人の臨床・研究実績により審査・認定されます。
糸リフトの施術をするには、医師であれば特別な資格は必要ありません。しかし、専門性の高い治療のため、解剖学を熟知した医師に依頼することがおすすめ。その一つの基準が、上記学会の専門医または指導医です。
そのうえで、自分の要望や肌の状態から自分にあった提案をしてくれるか、カウンセリングで確認することが大切です。
イトラボでは、失敗したくない大人女子の方のために、日本形成外科学会専門医・指導医あるいは日本美容外科学会(JSAPS)専門医、あるいは日本美容外科学会(JSAS)専門医・指導医が在籍するクリニックのみを紹介しています。ここではその中でも特におすすめのクリニックを紹介します。※学会公式の一覧から2023年4月調査時点に調査
糸を入れることに不安や悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。そこで、イトラボ編集チームでは20代~40代女性の糸リフト経験者66名にアンケートを実施!実際に糸リフトを経験した方の声をもとに、痛みや本数、費用について解説します。
たるみの効果はもちろん、コラーゲン増生効果による肌質改善を実感した声も寄せられました。
糸リフトは残念ながら効果が永久に続くものではありませんが、効果の実感から今後も継続して施術したいというお声も!
マリオネットラインやほうれい線は見た目年齢を下げる大きな要因なので、気にならなくなるのは嬉しいですね。
「たるみが気になりハイフをやったけど、なかなか効果を感じられない…。」そんなAさんのはじめての糸リフト体験に、イトラボ編集チームが密着取材!
カウンセリングからリアルな施術の様子、1か月間の経過観察まで紹介しています。
糸リフトは全ての人が効果を感じられる施術ではありません。たるみの種類や施術経験によって効果が実感できるかが変わります。そのため、先生にしっかりカウンセリングで診てもらうことが大切です。
糸の入れ方や入れる種類によっては、キツイ顔にみえてしまうことも。事前にしっかり理想のリフトアップを医師にお伝えしておきましょう。
糸を挿入する深さが浅いと、肌が凸凹してしまうこともあります。この方はヒアルロン酸で埋めたということですが、医師のスキルが十分あれば避けられるリスクです。
糸リフトはその即効性の高さとダウンタイムの短さから人気が再燃している治療。その一方で、医師のスキル・知識不足で、稀に失敗や後悔のリスクもあるのが実情です。
糸リフトは全ての方の肌の状況に適用されるわけではないので、たるみをよくみて効果が期待できるか見極める必要があります。また、適切な深さで挿入しないと、糸の挿入箇所がくぼんだりしてしまう恐れも。
だからこそ医師の経験やスキルはとても重要なのです。このサイトでは信頼できる医師がいるクリニックのみを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
切らずにたるみ改善ができる治療には、糸リフトだけでなくハイフもありますよね。どっちの方がいいのでしょうか?
糸リフトは施術直後から、ハイフは施術後1・2か月くらいから徐々にリフトアップ効果を感じられる施術となります。一方で、ハイフは糸リフトよりリーズナブルで、ダウンタイムも短いという特徴も。それぞれにメリットデメリットがありますので、詳しく解説していきますね。
※参照元: NES(ネス)駒沢クリニック・美容クリニック(https://nes-komazawa-prs.com/blog/921/)
ネットで情報収集していると、糸リフトで失敗した声もありました。失敗のリスクも高いものなのでしょうか?
20分程度で施術できるため、手軽なイメージもある糸リフト。しかしながら、その仕上がりは医師の腕によって大きく左右されます。よくある失敗事例とその原因について、医師監修のもと解説していきます。
糸リフトは20代には早過ぎるのでしょうか?年齢制限はあるものなのか知りたいです。
肌の老化は20代でも既にはじまっています。そのため、早いうちからエイジングケアをすることで、将来大きくたるむのを防ぐことができます。他にも20代から糸リフトをはじめるからこそのメリットも。詳しく紹介していきます。