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糸リフトで使用する糸の素材や形状、持続期間などの違いについて、種類ごとに分けてまとめました。
糸リフトの糸には、体内に溶ける糸かどうか、コグの有無、コグのつき方、固定方法などの違いがあります。ここでは、糸リフトの違いについて具体的に解説。施術を受ける前にチェックしておきましょう。
糸リフトの主な素材として、溶ける糸にはPOD(ポリジオキサノン)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLLA(ポリ乳酸)、溶けない糸にはPP(ポリプロピレン)があります。溶ける糸は、体内で吸収された後に繰り返し施術を行うことで効果をキープしますが、溶けない糸は持続期間が長いことが特徴です。
糸リフトは、糸の周辺にコグとよばれるトゲが付いているもの、付いていないものに分けられます。コグがあると挿入した際に皮下組織に引っかかり、堅固に引き上げる効果が期待できることがメリットです。コグがない場合は、施術の痛みや違和感が抑えられるといった特徴があります。
コグが付いている糸の中でも、360度にコグが付いているものやメッシュと組み合わされたもの、円錐状の立体が付いているものなど多様です。コグのつき方によって、引き締める強度や固定方法、効果の持続が異なるため、理想のフェイスラインに合わせて選びます。
糸リフトには、いくつかの固定方法があります。コグがある場合は、複数の糸を使用して脂肪部分をしっかりと引っかけて固定するため、引き締め効果が期待できます。コグがない場合は、何本もの糸を皮膚の浅い層に挿入することで、美肌効果も期待できることが特徴です。
糸リフトには100種類以上の糸があり、素材やコグの形状、持続期間などに違いがあります。ここでは、主に使われる8つの糸についてまとめました。
テスリフトは、PDOを素材として作られた吸収糸です。コグは、メッシュとバーブタイプの形状であり、しっかりとした引き締め効果が期待できます。リフティング力は、2~3年ほど持続します。
素材 | PDO |
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コグの形状 | メッシュ&バーブタイプ |
持続期間 | 1~2年 |
VOVリフトは、PCLを素材として作られた吸収糸です。コグが付いているバーブタイプのため、フェイスリフティング力をしっかりと発揮されます。効果は、2~3年と長期間持続することが特徴です。
素材 | PCL |
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コグの形状 | バーブタイプ |
持続期間 | 2年~3年 |
ミントリフトは、PDOを素材として作られた吸収糸です。太めの糸にバーブタイプのコグが付いています。しっかりとリフトアップさせる効果が期待でき、1~2年ほど持続する糸です。
素材 | PDO |
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コグの形状 | バーブタイプ |
持続期間 | 1~2年 |
シルエットリフトは、3Dリフトも呼ばれる円錐状のコーンタイプのコグが付いた糸です。PLLAを素材として作られた吸収糸で、自然な引き締め効果が期待出来ます。効果は1年半~2年ほど持続することが特徴です。
素材 | PLLA |
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コグの形状 | コーンタイプ |
持続期間 | 1年半~2年 |
N-COGは、PDOを素材として作られた吸収糸です。バーブタイプのコグであり、しっかりと顔全体のリフトアップ効果が期待できます。引き締めの効果は、1~2年ほど持続します。
素材 | PDO |
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コグの形状 | バーブタイプ |
持続期間 | 1~2年 |
N-COGスパイラルは、PDOを素材として作られた吸収糸です。360度方向にコグが付いたバーブタイプで、肌の凹凸や引きつれが起こりにくい特徴があります。効果の持続は約半年~1年です。
素材 | PDO |
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コグの形状 | バーブタイプ |
持続期間 | 半年~1年 |
トキシルは、PDOを素材とした吸収糸です。コグがない糸であり、ウルトラVリフトの糸にはボトックス成分が練り込まれています。効果は、1年ほど持続します。
素材 | PDO ボトックス成分練りこみ |
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コグの形状 | コグなし(ウルトラVリフトにボトックス成分が練りこまれている) |
持続期間 | 1年 |
ショッピングリフトは、PDOを素材として作られた吸収糸です。コグがない形状のため、皮膚の浅い層に挿入します。主に、引き締めや肌質改善の効果が期待でき、効果は1~2年ほど持続します。
素材 | PDO |
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コグの形状 | コグなし |
持続期間 | 1~2年 |
POINT
糸リフトは、素材やコグの有無、コグのつき方、固定方法によって種類が分けられます。それぞれ期待できる効果や持続期間が違うため、自分が理想とするフェイスラインや肌質から選ぶことが大切です。どの種類が合っているのか、医師に相談してみましょう。