糸リフトでマリオネットラインを改善する

顔の若々しさに大きく影響する、口元のマリオネットライン。ここでは糸リフトで改善するメリットや、他施術との違いについて見ていきましょう。

目次

マリオネットラインとは

「マリオネットライン」とは、口元にできてしまう縦ジワのことを言います。マリオネットは腹話術に使われる人形のことで、腹話術の人形が口を開閉するために作られている口元の縦線のラインと似ているため、マリオネットラインと呼ばれています。

口元にできる線は、他に「ほうれい線」がありますが、ほうれい線は小鼻の横から口の方にかけて「ハ」の字に伸びる線をいいます。どちらも年齢を強く感じさせてしまうシワなので「何とか解消したい」と悩んでいる方も多いエイジングサインの一つでしょう。

マリオネットラインの原因

加齢による頬の脂肪の垂れ下がり

マリオネットラインが目立ってきた原因として代表的なのが「頬の脂肪の下垂(垂れ下がり)」。これは加齢による表情筋の衰えにより、脂肪の重みに筋肉が負けてしまうことが問題だと言われています。

表情の変化が少ない

表情筋が衰える原因は、加齢だけではありません。筋肉であるからには、使えば使うほど鍛えられ、使わなければ徐々に力が落ちていくもの。つまり、あまり笑ったり大きく口を開けたりといった動作をしない方は、特にマリオネットラインが気になりやすいと言われています。

姿勢がよくない

デスクワークなど、長時間、首が前にでる猫背の姿勢でいると、若い人でも広頚筋が衰えやすくなるためマリオネットラインを引き起こしやすいとされています。広頚筋が衰えると、二重アゴや首のしわにも繋がりやすいため、姿勢には十分注意しなければなりません。

歯の嚙み合わせ

噛み合わせの悪さは、マリオネットラインの原因になることもあります。その他には、虫歯治療のあと・片方ばかりで食べる癖などは、顔の筋肉のアンバランスを招き、シワや溝ができる可能性があります。咀嚼するときに、左右差がないように気をつけたり、噛み合わせが気になる場合は歯科に相談をしたりするのがおすすめです。

紫外線・乾燥

紫外線は、シミはもちろん、肌のハリ・弾力を衰えさせる原因です。皮膚のたるみは、ケアが難しいため予防していく必要があります。紫外線A波は、冬でも降り注ぐと言われているため、マリオネットラインなどのエイジングサインを予防していくには、一年を通して紫外線対策を行わなければなりません。

糸リフトでマリオネットラインを治療するメリット

そんなマリオネットラインにはたらきかける施術として、おすすめなのが糸リフト。これは自然と体内に吸収される特殊な糸を用い、たるみを引き上げる方法です。では、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

たるんだ皮膚を引き上げられる

まず、糸リフトは数本の糸を注入することで、たるみをぐっと引き上げることが可能です。そう言われると引きつれが起こるのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、昨今では伸縮性や柔軟性に優れた糸を用いるなどして、ナチュラルな仕上がりが工夫されています。

切開と比べてダウンタイムが短い

美容整形で避けては通れないのが、施術後のダウンタイム。特に大がかりな外科手術は本当に綺麗に仕上がるのだろうか?と恐ろしくなりますが、糸リフトは比較的簡単な施術で済むので、ダウンタイムも短い傾向があります。

小じわの改善にも期待できる

糸リフトで用いられる糸には、コラーゲンの生成を促進する働きも。これにより毛穴がスッキリとして目立ちにくくなり、細かいシワにもアプローチすることが可能です。

参照元:二子玉川美容外科クリニック(https://www.ft-bc.jp/marionette-lines/#i-24)

マリオネットライン治療に必要な糸の本数

では、マリオネットラインに必要な糸の本数は?というと、一般的には「最大で片側4~5本」だと言われています。頬の状態にもよりますので、まずはクリニックで相談してみてください。

糸リフトでマリオネットラインを治療した事例

糸を合計8本入れた事例

事例

引用元:セオリークリニック公式HP
(https://theory-clinic.com/face-sag/thread-lift/#:~:text=ダウンタイム・リスク-,Case.2,-治療内容)

治療内容 新世代スレッドリフト(糸リフト)8本
費用 合計 176,000円(税込)
治療期間・回数 1日・1回
主なリスクと、副作用 ・治療中の痛み…局所麻酔のチクッっとした痛みがあります。
・治療後の痛み…数日~1ヵ月程度、引きつれや違和感がある場合があります。
・腫れ…施術当日、麻酔による作用で少しだけ腫れることがありますが、翌日には引きます(個人差があります)。
・内出血…ほとんどありません。
・赤み…麻酔の影響で、施術直後は多少赤みが出る場合もありますが、数時間程度で落ち着きます。

マリオネットラインの他の方法との違い

マリオネットラインの改善を目的とした美容施術は、実は糸リフト以外にも存在します。では、一体どのような違いがあるのでしょうか?

ハイフ

ハイフとは、筋膜や皮下組織に超音波を照射することで、肌のたるみを改善するリフトアップの一種。熱を用いて肌の内側から引き締める原理となっていますが、超音波なので表面の皮膚を火傷させることはありません。

糸リフトと比較したハイフのメリット

ハイフは糸リフトとは違い、皮膚の表面から超音波で働きかける方法のため、簡単であっても外科手術には抵抗がある…という方にとってメリットが大きいと言えるでしょう。痛みが不安な場合は、事前に麻酔クリーム等を相談することも可能です。

糸リフトと比較したハイフのデメリット

ハイフは熱を利用するからこそ、施術後の肌がデリケートになりやすいというデメリットも。しばらくはできる限り屋外への外出を控え、紫外線対策と乾燥対策をしっかり行いましょう。

フェイスリフト

フェイスリフトは外科手術の一種で、広い範囲で皮膚を剝がした後、皮膚の下にあるSMASという膜を引き上げて深部の構造を作りかえるというもの。たるんだ皮膚を切り取って丁寧に縫合することで、顔全体を引き上げることが可能です。

糸リフトと比較したフェイスリフトのメリット

フェイスリフトは完全な外科手術ということもあり、輪郭や気になる部分の変化が分かりやすいという利点があります。また、体内に吸収される器具を使わないため、より長い持続時間が期待できるでしょう。

糸リフトと比較したフェイスリフトのデメリット

ただし、フェイスリフトは大がかりな手術になるので、ダウンタイムも長い傾向があります。そのため、仕事等一定期間休めない理由がある方や、本格的な外科手術は怖いと感じている方は注意が必要です。

注入・注射による治療

ヒアルロン酸やボトックスなどを注入する注入療法は、しわの改善に役立つメリットが期待できますが、あくまでも対症療法なので、解消を目指すには根本からアプローチが必要です。

糸リフトと比較したヒアルロン酸注入のメリット

ヒアルロン酸注入を行うと、シワの改善に役立つと言われています。しかし、ヒアルロン酸の注入は、マリオネットラインの溝を埋める対症療法だと言われており、注入したとしても持続する期間は半年〜1年ほどだとされています。

マリオネットラインの解消を目指す場合、原因にアプローチすることが大切です。

糸リフトと比較したヒアルロン酸注入のデメリット

ボトックスやヒアルロン酸といった成分は人工で作られたものなので、自然さを重視する方には適している治療法ではありません。ヒアルロン酸を注入することによって、しこりができたり、マリオネットラインが不自然に膨れた見た目になったりすると言われています。

また、先述の通り、ヒアルロン酸の持続効果は半年〜1年ほどです。マリオネットラインがない状態を持続させるためには、注入を繰り返す必要があり、ランニングコストがかかってしまうデメリットもあります。

イトラボ編集チームまとめ
POINT

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このように、糸リフトは顔にメスを入れず、無理のない方法でマリオネットラインの改善を図れるのが魅力。外科手術の痛み・ダウンタイムが不安な方や、元々肌が敏感であまり刺激を与えたくない方などに向いていると言えるでしょう。

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