【部位別】たるみの治療方法

歳を重ねると、徐々に顔が下に下がってきている気がする…と感じる方は多いはず。では、たるみ治療にはどのような種類が存在するのでしょうか?代表的な4つの方法を見ていきましょう。

たるみの原因

皮膚のたるみ

肌の内側にあるコラーゲンなど、肌のハリや弾力のもとである成分が破壊されると、肌のハリが損なわれていきます。また、年齢とともに、細胞分裂のスピードも遅くなってしまうため、肌がたるんでしまうのです。

皮膚が緩んでしまうと、全体的にハリのないしぼんだ風船のような状態になってしまいます。化粧ノリが悪くなったり、老けて見える原因に。皮膚のたるみには、肌の内側に不足している弾力成分を補う治療法があるとされています。

皮下脂肪のたるみ

生活習慣や食生活によって、顔の皮下脂肪が増えてしまうと、筋肉が支え切れなくなり、たるみが生じやすくなります。しかし、皮下脂肪は多くても少なくてもたるみにつながると言われています。

肌のハリを出すためには、脂肪の量を減らす薬剤や保湿成分を注入する治療法があります。

筋肉の衰え

年齢とともに表情筋が緩んでしまうと、皮膚や皮下脂肪も一緒に下がり、たるみが生じやすくなります。筋肉層からたるみが起きているため、しわも深く刻まれやすいと言われているのです。弱ってしまった筋肉をサポートして、肌をしっかりとリフトアップすると、たるみ解消が期待できます。

外的要因(紫外線、乾燥)

紫外線は、肌の老化に深く関与しています。紫外線を浴びると、表皮(肌の表面)が日焼けしてしまうほか、表皮の下の真皮にあるエラスチンやコラーゲンが破壊され、肌を下から支える力が弱まってしまうのです。その結果たるみが生じやすくなります。

また、肌のうるおいが不足している状態は、バリア機能が低下し紫外線からの刺激を受けやすく、たるみが加速しやすいと言われています。保湿をせず肌が乾燥している状態が持続すると、肌がたるみやすくなるため注意しなければなりません。

たるみ治療の方法

ヒアルロン酸注射

まず、気軽にチャレンジしやすいのがヒアルロン酸注射。もともと身体に存在するヒアルロン酸という成分を顔に注入する方法で、注入後は自然と吸収されていくため、リスクが少なく自然な仕上がりが期待できます。

ヒアルロン酸には、長時間持続しやすいものや弾力性のあるもの、柔らかさのあるものなど、さまざまな種類があり適した施術も異なるとされています。鼻先やあごの形を整えたり、頬のくぼみをなくしてふっくらとさせたり、表情じわやちりめんじわにアプローチしたりすることも可能です。

ヒアルロン酸の注入後、圧迫感やつっぱり感などの違和感が見られることがありますが、徐々になじんでいきます。

参照元:銀座たるみクリニック(https://tarumiclinic.com/menu/hyaluronic/)

ハイフ

ハイフは特殊な超音波を照射することで皮膚層にはたらきかけ、熱エネルギーによって顔を引き締めるという施術です。外科手術不要なのでダウンタイムのリスクが少なく、ほうれい線や目元などにも効果が期待できる点が魅力。

熱ダメージによって傷ついた組織は、肌がもともと持っている治癒能力で弾力成分(エラスチン・コラーゲン)を生成します。1~3か月の期間をかけながら、肌の奥でゆっくりと弾力成分が増え、しわやたるみが下から押し上げられて引き締められるのです。ハイフを広範囲に行うと、肌全体のハリ感がアップするメリットが期待できるのです。

ハイフは施術中に、多少ピリピリとした刺激を感じることがあります。

参照元:銀座たるみクリニック(https://tarumiclinic.com/menu/hifu/)

糸リフト

次に糸リフトは、体内に吸収される特殊な糸を用いて、気になる部位を引き上げます。メスを入れずに済むのでダウンタイムの期間が短く、ナチュラルな仕上がりと持続力が期待できます。

施術に用いられる糸は、素材や太さなど、たくさんの種類があります。肌の状態に合わせた糸を選ぶことで、より快適で自然な仕上がりを目指せます。糸を挿入した部位は、真皮でコラーゲンが増成されるため、肌全体にハリを与え、内側からしわやたるみを持ち上げてくれる効果も期待できるのです。

シンプルな治療法ですが、使われる糸の種類によって効果や特徴が異なると言われています。お悩みに対して適している糸の選択やデザインなどで、仕上がりや持続期間に差が出やすいため、医師の知見と技量が重要です。

参照元:銀座たるみクリニック(https://tarumiclinic.com/menu/thread_lift/)

フェイスリフト

フェイスリフトは外科手術の一種で、皮膚をいったん剥がして余分な脂肪を取り除き、丁寧に縫合することでたるみの解消を試みます。ダウンタイムが長いためハードルは高いですが、その分持続力も高いため手術への抵抗がない方に適しています。

形成外科分野の治療においては、単に皮膚を切開して持ち上げれば良いというわけではなく、SMASと呼ばれる筋肉や、リガメントという靱帯も含め、適切な処置を行わなければ、リフトアップ効果がほとんど得られないとされています。意味のある治療を行うためには、医師の十分な知見と技術が必要です。

フェイスリフト術を行うと、額や目尻に生じる深いシワや目元・フェイスライン・頬・口元などのたるみをはじめ、年齢を感じさせやすい首のしわ・たるみなどを解消しやすいと言われています。一回の治療でしっかりと引き上げられる点が大きなメリットです。

参照元:城本クリニック(https://www.shiromoto.to/ct/facelift/)
切らずに高い効果を求めるなら、糸リフトがおすすめ!
POINT

POINT

できるだけ効果は長い方がいいけれど、本格的な外科手術は怖い…という方に向いているのが「糸リフト」。コラーゲンやエラスチンなど肌に潤いを与える成分の生成を促進する効果もあるため、肌への刺激をなるべく避けたい方、敏感肌の方などにもおすすめです。

糸リフトを依頼したい医師を詳しくみる

部位別:糸リフトによるたるみ治療

糸リフトは顔の印象を作る部位に全体的に対応しており、それぞれ方法が多少異なります。では、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

ほうれい線

ほうれい線を改善する方法としては、一般的に糸リフトやヒアルロン酸注射、熱エネルギーを利用するハイフなどが挙げられます。しかし、一体どれが向いているのでしょうか?それぞれの違いを確認しつつ、適した方法を探っていきましょう。

糸リフトによるほうれい線の治療方法について詳しくみる

マリオネットライン

加齢とともに気になり始めるマリオネットラインを改善するには、糸リフトの他にもハイフやフェイスリフトといった方法があります。フェイスリフトは本格的な外科手術となりますが、どのような症状の場合に必要になってくるのでしょうか?それぞれの違いとともに、確認していきましょう。

糸リフトによるマリオネットラインの治療方法について
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たるんだフェイスライン

たるんだフェイスラインを改善する方法としては、糸リフトの他にヒアルロン酸注射やハイフなどが挙げられます。ですが、自分にとってそれぞれどういったメリットがあるのでしょうか?症状やケースごとに、向き不向きを確認していきましょう。

糸リフトによるたるんだフェイスラインの治療方法について
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